人と行くカラオケは選曲が難しすぎるし、子どもにも敬語で話してしまう【「ぼっちの歩き方」対談レポ前編】



 

ぼっち1

 

【イベント概要】

2016年7月8日、別視点ツアーのサロンにて『 朝井麻由美×松澤茂信対談トークライブ「ぼっちの歩き方」 』を開催した。

『ぼっちの歩き方』著者であり、1人バーベキュー、1人スイカ割りなどなど数々のひとり行動を実行している朝井麻由美さんをお招きしてのトークライブだ。

「いままでこんなひとり行動をしてきた」「ひとりで行動する魅力とデメリット」などのテーマを2時間にわたって話したのだが、「ぼっちあるあるコーナー」での内容をレポ―トしていく。

長くなるので、前後編にわけますね。

 

 

【ガイド】

●ガイド:朝井麻由美/twitter

ライター・編集者。「サイゾー」「SPA!」「ファミ通」など雑誌をメインに執筆。著作に「ぼっちの歩き方」「ひとりっ子の頭ん中」などがある。

 

●対談相手:松澤茂信(別視点ツアー代表)

 

 

ぼっち

 

-朝井さんと私で、ぼっちあるあるを計10個だしてみました。あるあるを起点にエピソードや考えをお話しできればなと。では、1つ目いってみましょうか。

 

 

ぼっち1

 

-これは朝井さんが出してくれましたね

 

朝井:いや、これはもう、みんなそうだと思うんですよね。このスキルがあるかどうかで道が分かれると思ってるくらい。

算数でいえば足し算みたいなもの、基本中の基本ですよね。

タクシーとか服屋だとか美容院とかで「今日はお休みなんですか?」とか「お仕事なにしてるんですか?」と聞かれてからの雑談がほんとにできない。1人行動を通して、結局、私は目的がないことができないんだなと気づいた。

 

たとえばバーベキューなら肉を食うことが目的。そこに邁進したいんだけど、集団行動になると肉を食べることが目的じゃなくて、ただのツールになるわけです。目的といえるものが、雑談に変わるわけですよ。
でも、その雑談自体には目的がないわけですよ。なに話して良いかぜんぜん分からなくなる。

 

 

-裏切るようで申しわけないんですけど、たわいもない雑談が出来かけてきてるんですよ

 

朝井:成長の兆しがみえてる?

 

-これ、成長じゃなくて、生きる目的ができたからだと思うんです。
珍スポットを巡って、書いているとですね、変な人、変な場所に行って情報を引き出したくなる。その人しか持ってない情報を聞きたい状態なんですよね、すごく。
なもんで、人と会ったら「その人しか持ってない情報を引き出してやろう」っていう確固とした目的があるんです。そうすると、どんな人とあってもわりと雑談できるんですよね。

 
朝井:あ、でも、それは仕事だからじゃないですか?それだったら私もできるんですよ

 

-あ~、プライベートであってもそういうモードに切り替えると情報を引き出そうかなと雑談が出来るんですよね

 

朝井:半分仕事がまじってるってことですよね?

 

-仕事というかライフワークというか。

ただ、美容院とか風俗的なところですと、相手がサービスとして話しをふってくれるじゃないですか。それに対しての雑談はできないんです。

 

朝井:キャバクラとかですかね

 

-キャバクラ行ったことないんですよ、絶対楽しめないから。
というのは、相手がサービスとしてふってくれた質問に対して、こっちがウマウマとノッてしまう恥ずかしみがあるんです。

「うわ、まんまとノッてきた」と思われるんじゃないかと、恥ずかしくて。素直にノれば楽しいんでしょうけど、美容師と雑談するのは難しいですね。

 

朝井:そしたら、やっぱり、根本のところは雑談ができないっていうのは変わってないですよね。

仕事がまじることによって、言い方悪いですけど、利用できるようになったんじゃないかと思います。
私もトークイベントとかラジオに出て「喋れてるじゃん」って言われるんですけど、「いや、仕事だもん」みたいな。仕事って目的があって、このテーマで話してくださいって言われれれば、それは出来ます。

 

-すいません、1人だけ抜け出したみたいなこと言っちゃって……

 

朝井:抜け出してないです!ちゃんと聞いたら、抜け出してなかったです!

 

-はい、同じところで足踏みしてるだけでした……

 

朝井:抜け出してる気がしてるだけですよ!

私もライターをしているので、ほんとは雑談が出来たほうがいいんですよね。美容院であれタクシーであれ、知らない話を聞き出せば、それが企画に繋がるって分かってるんですけど、仕事モードになれず、だんまりを決めこんでますね。

 

-美容院で「お仕事、何されてるんですか?」って聞かれたら、なんて答えるんですか?

 

朝井:ライターとかって答えちゃうと面倒くさいので、「あ~、なんか色々」って

 

-そこすらも答えないんですね!

 

朝井:話しが広がって欲しくないんですよ。ライターって言っちゃうと髪切ってる間中、ずっとその話しをしなくちゃいけなくなるので。そんなことより、雑誌を読ませてくれ!と。

 

-「この美容師さんなら話せそうだな~」ってこともあるじゃないですか

 

朝井:ないですね

 

-あ、ないんですか!

 

朝井:ここ3年ぐらい、同じ人を指名するようになったんですけど、それまではずっと指名をしなかったんですよ。指名をすることは、その人と仲良くなってしまうことだ、と思ってたんです。

その人との仲を深堀りしなければいけないという使命感にかられるのがイヤ過ぎて、いきずりの人で良いみたいな。関係性が出来上がってない人にやってもらいたいと指名をしなかったんです。
でも、この考え方は間違ってたことに気づいて。いま指名してるところは、私がしゃべりたくないということが担当さんが分かってくれるんですよ。たぶんカルテに書いてあるんでしょうね。「この人は話さない人」みたいな感じで。

ほんとに話しかけてこなくなって「これはいいぞ!」と思ってるわけです。

 

-なんで仲良くなったらマズイと思ったんですか?

 

朝井:仲良くなるにあたって自分の情報を開示しなきゃいけないじゃないですか。自分のことを喋らなきゃいけない。それがイヤでした。

 

-自分の情報を話したくないんですか?なんで?

 

朝井:武士みたいな感じなんですよ。

 

-武士!?

 

朝井:武士というか、忍者というか「触れるものすべてを警戒しろ」と思ってるんです、ATフィールドなんです。

 

-じゃあ、仲の良い人っているんですか

 

朝井:いますよ。いますけど、仲の良い人って枠に入るまでは時間がかかります。

 

-朝井さんは1人行動のタカ派ですね

 

朝井:はい、ほんとにもうね、年季がはいってる。

 

 

 

●人と行くカラオケは選曲が難しすぎる

 

ぼっち1

 

-これは朝井さんですね。人と行くカラオケが難しすぎる問題。

 

朝井:私が一番しんどいのは選曲問題。人と行くと、選曲にコミュニケーションが生まれてしまうのが辛いんですよ。
「この曲を歌って楽しんでもらえるんだろうか」「最初だから盛り上がる系なんだろうか」とかをすごく考えて選曲しちゃう。歌いたくもないものを歌わなきゃいけなくなって、何をしに来たんだろうって思うわけなんです。

 

歌いたい曲を歌うなら、絶対1人がいいわけですよ。カラオケというコンテンツを楽しむなら、絶対1人。

人と行くカラオケは、カラオケをツールに和気あいあいとするのがメインになる。人とのコミュニケーションがメインになるわけですよね。

 

 

-カラオケでの一番大きな失敗として、手痛く記憶に残ってるエピソードがあるんです。
大学生のとき、3:3の合コンに行ったんです。女の子たちがすごいノリのいいギャルみたいな子で、飲みの場はそこそこ盛り上がって「そのままカラオケ行くか!」って流れになった。すごくサービス精神の強い女の子たちで「なに歌ってもあたいら盛り上げるから!」って言ってきたんですよ。
なに歌っても言ってたから、そこで、君が代入れちゃったんですよね。純粋に興味があった、ギャルたちが君が代をどう盛り上げるのか。

 

朝井:戦っちゃったんですね

 

-ミスチルでもサザンでも、なに歌っても確かに盛りあがってたので。そしたら、まあ、シーンとして。苦笑いなんです。ギャルの苦笑いってはじめて見ました。
それまではギャルに対して苦手意識持ってたんですけど、すげえ気を使ってくれてたんだなって分かって、申しわけない気持ちになりました。

それで、人と行くカラオケの選曲は難しいって痛感したんですよね……

 

朝井:今だったらLINEで悪口言われてますよ。人と行くカラオケは協力ゲーなんですよね。やっぱり、なんでもいいわけじゃない。

 

-あとは、60点くらいの中島みゆきモノマネが出来るので、歌うかどうかの判断が難しいです。盛りあがる場合とむちゃくちゃ滑る場合があるので。

 

朝井:当落選上にいるわけですね

 

-朝井さんは、1人カラオケけっこう行くんですか?

 

朝井:歌いたい曲があるときはけっこう行きますよ。人と行くのは、行かざるをえないときぐらい。
カラオケはメジャーな遊びとされてるけど、いろんな理由で行きたくないって人がいるのに誰でも出来る簡単なことと思われたら困っちゃうんですよね。

 

私、一人カラオケに行くということをあまり人にカミングアウトしたことがないのです。本邦初公開レベル。

なんでかっていうと、一人カラオケに行く人、イコール、カラオケが好きな人、って思われてしまって、じゃあカラオケ一緒に行こうよ、と誘われちゃうかもしれない。そうじゃないんだ、と。そういうのは求めてないんだ、と。

だから、小細工としてあんまりこういうことは人に言わないようにしています。カラオケ嫌いな人って思われておいて、安全な場所にいたい

 

 

-友だちで出会い系サイトを使って、いろんな人とそういうことをしてた奴がいるんですけど、彼はご飯とか食べに行く前に、まずは絶対カラオケ行くって言ってました。
初対面で歌うのは恥ずかしいじゃないですか。そこをまず乗り越えさせれば「手を触ったりとかのハードルがすごく下がるんだ!」って熱弁してたんですよ。

 

朝井:一理あるような、ないような。それって、すごくコミュニケーション力が必要な気ことですよね。

イヤことを強いる可能性があって、口八丁手八丁でそれを乗り越えるコミュ力があるなら、カラオケを使わなくても大丈夫だと思うんですよね。

 

 

 

●子どもにも敬語で話してしまう

 

ぼっち1

 

-これは僕ですね

 

朝井:分かるかもしれない。子ども向けのしゃべり方ができない。

 

-観光地とか行くと、テンションあがってる子どもが話しかけてくるときがある。そんな時、普通にコミュニケーション力の高い人であれば、子供用語で話していきますけど、できないんですよね。

周りから「あ、モード切り替えてる」って思われたくないって恥ずかしさがある。

それと、子どもとはいえ1個の人間だよなって思っちゃうんですよ。「こいつと俺はそう違わない」と。思考力もそんなに変わらないと思うし。

 

朝井:宇宙レベルで見るとね、20年30年しか変わらないわけですから。
よく言えば、子どもに対して失礼かもと思っちゃうんですよ。目線を落として話してあげるってのは、大人が上で、子どもが下みたいな考え方があるから。自分のなかに、子どもを舐める気持ちがあってはならない、という意志があるのかも。

 

-武士ですねえ。

もう1つのパターンとして、子どもがサービス精神で声かけてくれてることもあるじゃないですか。それに対して、子ども用語でウマウマとノッかってしまうのがイヤなんですよ、やっぱり!

 

朝井:子はかすがい的な感じで。

 

-「我、かすがいでござい」みたいな感じで来られちゃうと身構えちゃう。でも、自分に子どもが出来たら変わるのかもしれませんけど。

 

 

 

 

レポ後半「びっくりするほど結婚式に呼ばれないし、シェアハウスをしても一人」に続く

 


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