びっくりするほど結婚式に呼ばれないし、シェアハウスをしても一人【「ぼっちの歩き方」対談レポ後編】



 

ぼっち1

 

【イベント概要】

2016年7月8日、別視点ツアーのサロンにて『 朝井麻由美×松澤茂信対談トークライブ「ぼっちの歩き方」 』を開催した。

『ぼっちの歩き方』著者であり、1人バーベキュー、1人スイカ割りなどなど数々のひとり行動を実行している朝井麻由美さんをお招きしてのトークライブだ。

「いままでこんなひとり行動をしてきた」「ひとりで行動する魅力とデメリット」などのテーマを2時間にわたって話したのだが、「ぼっちあるあるコーナー」での内容をレポ―トしていく。

計10個のあるあるを朝井さんと松澤で出し合った。

こちら後編です。(前編「人と行くカラオケは選曲が難しすぎるし、子どもにも敬語で話してしまう」

 

【ガイド】

●ガイド:朝井麻由美/twitter

ライター・編集者。「サイゾー」「SPA!」「ファミ通」など雑誌をメインに執筆。著作に「ぼっちの歩き方」「ひとりっ子の頭ん中」などがある。

 

●対談相手:松澤茂信(別視点ツアー代表)

 

 

ぼっち

 

 

 

 

●飯を食うのが早くなりがち

 

ぼっち1

 

-このあるあるは、僕ですね。

便所メシってやったことってあります?自分は無くて、早く食えば便所で食う必要がないんですよね。
大学生まで実家にいましたけど、すこしでも早く自分の部屋に行きたかったので、メシ食うスピードがめちゃくちゃ早くなりました。
学校では、なるべく昼休みは寝ておきたいので、ご飯を早く食べるかがポイントでしたし。

 

朝井:雑談をしないから食べるしかなくて、結果早くなるってのもありますよね。

 

-あ~、それもありますね!飲み会では食べたくもないものを異常に食べちゃう。手は動かしてなきゃいけないので。

 

朝井:あります、あります。目の前にポテトしかなくて1皿食べきっちゃうみたいな。

目の前にあるお皿は、救世主なんですよ。それがあれば喋らなくていいから。食べてればいいから。

 

-氷も全部食べちゃいますしね。朝井さんも食べるの早いほうですか?

 

朝井:大勢の人がいるなかだと、自分の皿すぐに空けちゃいますね。

食べるスピード自体が早いわけじゃないんですけど、物理的に持ってる時間が多い。時間ゲージがあるとしたら、みんなは3を食べるに振り分けて、7をしゃべるに振り分けてる。私は逆で、7食べるので。

 

-飲み会って、”話す”に力点を置いたら特別なものだけど、うちらみたいに”食べる”に力点置くと「高っ!」って思いません?

 

朝井:だから、おいしいとこじゃなきゃイヤだって思いますもん。

……あ、そうだ!飲み会終わった後に「お腹減った、ラーメン食べいきたい」って言う人いるじゃないですか。

「何言ってるんだ、さっき食べたばっかりだろ!」って思ってたんですけど、謎が解けました。

みんな、しゃべってるからだ。

 

-ハハハ、朝井さんは食べるのがメインだから!
あと、大人数の飲み会ってつまんないなと。人数が増えれば増えるほど、話題の共通点が少なくなるじゃないですか。すげえ小さい共通点のなかで話すと、どうしても浅掘りになる。

だから、飲むなら2人が最高なんですよね。

 

朝井:収穫のある会話ができますよね。

昔、合コン不要論って記事を書いたことがあって。

合コンって2時間で4:4とかでやりますよね。2時間を8人で割ったら、1人あたま15分。

その15分、まず自己紹介に1~2分使う。で、そのあと血液型の話しするじゃないですか。

 

-します!?

 

朝井:しますよ~。で、学生時代とか仕事の話しをすると、それで15分になるわけです。

書面でもらったプロフィールくらいの情報量しかなくて、意味ない。大人数の飲み会がつまんないっていうのは、それと同じ理屈かなって。

 

-完全に合コンが向いてない人の意見ですよね笑

 

 

 

●1人でやってることを自慢しがち

 

ぼっち1

 

-これは朝井さんのあるあるですね

 

朝井:これはね、みんなやってると思うんですよ。

私も1人でいろいろやって記事を書いてるわけですけど、自慢する気持ちがゼロかといえばウソになる。多少は「こんなところにも1人で来てしまったぞ」って気持ちが入ってますね。

 

-いまなおですか?

 

朝井:今はキャラ化してるとこもあるので、自慢ではなくなってきてると思うんです。

私にとっては1人焼肉は普通なことになってるのでSNSに書かないですけど、facebookで書く友達もいるわけですよ。

自虐もありつつ「なかなか出来なかったけど、ついにやっちゃったぞ!」っていう誇らしい気持ちもあるんですよね。

 

-朝井さん、日常茶飯事なぐらい1人焼肉してるんですね

 

朝井:でも、書いちゃうよね自慢しちゃうよねってすごく共感しちゃいます

 

 

 

●シェアハウスをしても一人

 

ぼっち1

 

-これは俺ですね。大学卒業して1年後に、男3女3の6人で一軒家借りて住んでたんですよ。

 

朝井:いまとは別の人種だったんですか?

 

-よく「テラスハウスみたいですね」って言われるんですよ。

でもですね、そういうところにつっこまれたとしても、僕みたいな人間だと一人なんです。

みんなの部屋は普通の6畳間とかだったんですけど、自分の部屋だけ3畳間で収納なし。ソファーベッドと机、そのうえに水槽置いて、終わりなんです。ソファーベットに座って、水槽をずーっと眺めてる生活ですよ。

自分の部屋は2階の一番隅っこだったんですけど、1階に男2人が住んで、あとはリビング。2階は自分と女の子3人だったんです。

 

朝井:文字だけでいうと、羨ましい。

 

-ですけど、会いたくないんです。日常生活の95%は電源オフにしてるので、なるべく人と会って話したくない。廊下を誰か歩いてる音がしたら、絶対に部屋から出れないんですよ。

 

朝井:あ~、分かりますね。私、宅急便ですら出れないもん。

 

-え、それは出なきゃダメでしょ!

 

朝井:ムリムリムリ、オフだから!宅配ボックスに入れてもらう。宅急便の人とすら会いたくない。

自分で呼んでおきながら、宅急便がくると「なんで来るの」ってイラッとするときあります(笑)

 

-朝井さんは頭1つ抜けてるな~。

うちのリビングには、僕以外の男2人がよく友だちを連れてきていたので、男女のキャッキャしてる声がよく聞こえてきて。水槽のウーパールーパー、むちゃくちゃ眺めてましたもん。

 

朝井:それは自分を変えられるかもと期待して、住んでたんですか?

 

-変わるとは思わなかったですけど、そういう状況に身をおけば、さすがにおいしいことが起こるだろとは思ってました。

でも、ないんですよね。だから、諦めました。

すでにあるコミュニティに入っていって、友だちを作るって経験をしたことがなくて。高校時代から15個ぐらいバイトやりましたけど、1人たりともバイトで友だちが出来たことなくて。

 

朝井:バイトで友達は作ろうとしてたんですね

 

-中高と男子校だったので、友だちというか彼女をどうしても作りたかったんです。でも、無理で。友だちも作れず。

だから、社会人になってからは戦略を変えたんです。待ち伏せ型、クモの戦略に変えたんですよ。

自分で巣を作って、そこに獲物がかかるのを待つって戦略に切り替えたんですね。

ブログを書くのもそうだし、こういうトークライブもそう。

イベントやブログに来てくれるのは、僕という、すごく狭くてネバネバした門を、あえて乗り越えてきてくれた人たちですから。めちゃくちゃ楽しく話せて、そこから仲良くなれる人が増えたんですよ。

 

朝井:違う星の人はダメってところに帰着しますよね。罠をしかけると同じ星の人がかかってくれるから。

シェアハウスとか合コンとかは集団行動できる人たち向けにカスタマイズされたものだから、われわれが飛びこんでも何も起こらないんでしょうね。

 

-だから、そういうのに飛びこんで失敗してる若い人をみると、戦略が間違えてるよって思うんです。小さくてもいいから巣を作るべきだよ、って。1人でもひっかかればいいので。

当時の自分みたいな中高生にむけて「絶望することはないぞ」って訴えかけていきたいですね(笑)

 

朝井:啓蒙活動ですね

 

-朝井さんの本(『ぼっちの歩き方』)もそういう啓蒙活動に近いような気がしたんですよ。

 

朝井:「集団が正解で、1人は不正解」って空気がありますけど、そうじゃない。「1人でいきづらいことはない」と帯にも書いたんですが、この「いきづらい」は、「生き」でもあるし、「行き」でもある。

1人という道もあるので辛くないよというのは裏テーマだったんです。

 

 

 

●ライブとかクラブとか無理

 

ぼっち1

 

朝井:これは私ですね。まだハロウィンが流行る前に「仮装がしたい」って友だちに言われて、ハロウィンイベントに行ったんですよ。普通のクラブですね。

そのころは今よりかいくぶんか明るかったんですけど、集団に溶けこまなければいけないと思ってたので無理をしてたんですよ。まだ頑張ろうと思ってた時期で。

 

-クラブはまだしも、ライブは別に良くないですか?

 

朝井:ノるじゃないですか、みなさん。ノれないんですよ、ほんとに。ノるの難しい。手拍子をふにゃんってするのが精いっぱい。

 

-日本語にはたくさん動詞ありますけど、ノるって一番実施するのが難しい動詞じゃないですか。

自分もDJやってる友人の手伝いで、何回かクラブに行ったことあるんですよ。でも、これ面白いって気持ちわかるなって思いました。

個を消せるじゃないですか。めっちゃ混んでるんで。完全に個を消せて、集団のなかに自分を溶けこませるから、いまなら死ねるって思ったんですよ。怖くなく死ねそうだって。

 

朝井:でも、踊ったりしないと個を消せなくないですか。ノれない自分という個が浮き彫りになっちゃうと思うんですよ。

 

-あ~、そこ、超薄暗かったんです。ストロボライトがパッパッと光るぐらいだったので。あんまりノらなくても個を認識されない感じなので、これってちょっと面白いなって思いましたねえ。

たぶん状況によっても違うとおもいます。顔がわかる感じのところじゃウゲゲってなると思います。

ライブに関してはアイドルライブぐらいしか行ったことがなくて「生で見るアイドルって腰抜けるほどかわいいな」って思ったぐらいですかねえ。

 

朝井:私、自分の好きなアーティストのライブに行っても楽しめなくて。

バンプオブチキンが好きでライブ行ったことがあったんですね。バンプってそこまで激しい曲がないんですけど、やっぱりノるはノるんです。

でも、やっぱりノれなくて「やっぱり私は無理なのだ」と悟った瞬間でした。ライブ映像は好きなんです。

 
-そういう人にこそ、バンプは歌ってると思いますよ

 

朝井:縦ノリじゃなくて、ウェーブとか体を揺らすことすらできないんです。それこそ直立不動。

 

-ちょっと体揺らすぐらいはやっちゃいますけどね、自然と!

 

朝井:私が行けるのはクラシックのコンサートぐらいなんですよ!クラシックはノらなくていいので。

 

-か~、そこまでノれないなんて。最右翼ですね。

 

 

 

●びっくりするほど結婚式に呼ばれない

 

ぼっち1

 

朝井:これも私。ほんとに呼ばれなくて。

 

-自分も似たようなのを出しました。

 

ぼっち1

 

-結婚ってほんとうに「おめでとう!」なのかと疑問を抱いてしまう、です。

 

朝井:ほんとに聞いてみたいんですけど、結婚式に呼ばれるタイプだなって人います?

 

(会場、誰も挙手しない)

 

朝井:ほら、いないんですよ!

周りを見ているとめちゃくちゃ結婚式行ってる人いますよね。私ね、その枠にぜんぜん入れなくて。

 

-なんでですかね?

 

朝井:単純に仲良い人と縁が切れちゃうんですよ。高校時代、仲良い人っていましたけど、今も連絡取ってる人っていないんですよね。自分から連絡を取らないので。
あとは、集団に属さないからあぶれるんです。結婚するとなったら部活単位、会社単位とかコミュニティ単位で呼ぶので。単体で呼ぶってよっぽど仲良くなきゃ呼ばないんですよ。それこそ人生で5人いるかどうかレベルの仲の良さじゃないと。

 

-そもそも呼ばれたら行くんですか?

 

朝井:さすがに呼ばれたら行きますけど、披露宴から呼ばれたのって1回だけ。大量に呼ぶ結婚式だったので。2次会も少なくて、行ったの3回くらいです。
松澤さんの「結婚ってほんとにおめでとうなのか疑問」っていうのは?

 

-そりゃ、その瞬間はおめでたいんでしょうけど、男女が一緒にいたら辛いこともいっぱいあるでしょ。だから、ほんとにおめでとうなのかなって……
映画でもハッピーエンドっぽい終わり方してるけど納得いかないこともあるんです。

アクション映画とかで味方はたくさん死んじゃったけど、主人公は生き残って、意気揚々とした音楽が流れる。

そういうラスト見ると「いや、こいつ、日常生活に戻ったら超辛くないか」と。興奮してたときに死んでたほうがマシじゃないかと。

「結婚ってそんな手放しにおめでたいかな」というのは、その感覚に似てますね。

 

 

 

●夏はfacebookを開いて、そっ閉じすることが多い

 

ぼっち1

 

-最後のあるあるは朝井さんのですね。これ、どういうことですか?

 

朝井:夏はどこからともなくバーベキューの写真とか海行ったりとかフェスとかが増えるので、ソッと閉じる。

 

-イヤな気持ちになるから?

 

朝井:見てはいけないものを見てしまったというか。違う星の人間が、過去たまたまクラスが一緒だったとかで繋がってしまう。言語化が難しいんですけど、違う星のものを見てしまったときにスッと閉じてしまう。

 

-嫉妬とも違う「こう生きる道筋が僕にもあったのかも」という後悔なんですかね。

 

朝井:「ああなりたい」「その場にいたい」ってわけじゃないので、嫉妬じゃないと思うんですよ。行っても真顔で肉食べてるだけですから。

 

-「みんなは頑張っているのに…」みたいな気持ちですかね

 

朝井:みんながみんなバーベキューを楽しんでるわけじゃなく、無理してる人がいるのも分かってるんだけど、でも、自分は無理してないし、と。
あとは、数の暴力もあるかな。バーベキューとか大勢なので、それだけで「これが正解だ」って写真から言われてるような気がしちゃうんですよねえ。これが正しい夏の過ごし方なんだぜって。

彼らはそんなこと思ってないの分かってるし、こっちが勝手に受けとってるだけですけど、そういう感覚を抱いてしまう。

 

-男目線でいうと、女の子がいっぱい映ってるだけでかわいく見えちゃうんですよ。1人1人精査しないから。

だから「そんなかに混じってるんだな、この人」ってなると、男として負けたような気持ちが起こるのもありますね。

 

朝井:その花束の花のなかに入れてもらえなかった多肉植物みたいな気持ちになっちゃうんですよ。サボテンです、私は(笑)

 

 

■レポ前編「人と行くカラオケは選曲が難しすぎるし、子どもにも敬語で話してしまう」


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