「食べない食べ歩きツアー/浅草の焼きそば編」で焼きそばの歴史を学んだ【レポ記事】



 

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▲全国800店以上の焼きそばを食べ歩いた塩崎省吾さん(中)

 

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▲焼きそばマップと焼きそば写真集を参考にしながら、歩いてまわる

 

9月25日(日)に「食べない食べ歩きツアー~浅草の焼きそば編~」をおこないました!

ガイドにお招きするのは、全国800店舗以上の焼きそばを食べつくしてきた

焼きそば専門サイト「焼きそば名店探訪録」の管理人・塩崎省吾さん。

 

タイトルのとおり、このツアーは食べない。浅草周辺の焼きそばの名店を巡ってまわっておきながら、食べないのだ。

焼きそばの特徴や歴史、ウンチクをたっぷり聞いてまわって食欲を刺激するだけ刺激して、食べないという一種拷問的なツアーであるし、グルメ漫画的ともいえる。

単純に「こんなに焼きそばが食える店ってあったんだ!」という驚きがある。

 

 

 

●1軒目:日本最古の地下商店街にある「福ちゃん」

 

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▲1店舗目は浅草地下商店街をくだったとこにある

 

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▲1955年営業開始。現存する日本最古の地下商店街である

 

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▲はじっこにあるカウンターの店が焼きそば専門店「福ちゃん」だ

 

ツアー1軒目は、昭和40年創業の「福ちゃん」。焼きそばをメインのつまみに、一杯やるスタイルの飲み屋だ。

現存する日本最古の地下商店街のなかにあって、焼きそばの香ばしいソース臭をただよわせている。

 

 

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▲焼きそば(350円)+目玉焼きトッピング(100円)

 

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▲カレーソース焼きそば(450円)

 

・昭和40年創業。浅草の焼きそば屋としてはこれでも新しいほう。第二世代。

・やや平たい蒸し麺。東京は蒸し麺が多いが、地域によってはかならずしも蒸してない。

・具はキャベツ、揚げ玉、干しエビ

・カレーをかけた「カレーソース焼きそば」が珍しい。カレーには隠し味としてニンニクがはいってる

というデータを、お店の近くで語っていただく。

 

写真は以前、私が個人的に食べにいったときのもの。

 

 

 

●2軒目:追いソースでお好みの味に「花家」

 

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▲甘味喫茶とあるが、メインはあくまで焼きそばだ

 

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▲1947年ころに書かれたメニュー表。当時は一皿30円だったそうだ(写真は焼きそば名店探訪録より)

 

雷門を通り過ぎ、田原町駅すぐ目のまえにあるのが「花家」だ。

・細目の蒸し麺で、具はキャベツにもやし。トッピングは青ノリのみ

・味つけはかなり薄味。卓上のソースを追いがけして好みの味にする

・戦後のソースにはサッカリンなど加熱するとエグみがでてしまう合成甘味料が使われていたので、調理時に味つけしないのが基本だった。薄味は、その名残りでは。

 

 

●3軒目:1937年創業の超老舗。外国人観光客にも人気な「染太郎」

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▲創業1937年。緑に包まれた木造2階建ての店舗は異世界のようだ

 

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▲銀皿をひっくり返して、すこし蒸す(写真は焼きそば名店探訪録より)

 

1937年、戦前から営業しているお好み焼きの「染太郎」。

エアコンがないので夏場の店内は、ムンムンたる熱気が充満しているとか。

・中太の深蒸し麺で、具はキャベツ・もやし・揚げ玉・豚肉・桜えび

・麺の地色が茶色いのは着色してるから。ホントかウソか「麺を染めてるから染太郎って店名だ」とスタッフさんが言っていた

・焼きそばも人気メニューで、運んできたアルマイトのお皿をひっくり返して、すこし蒸す

 

 

 

●4軒目:もう閉店してしまった「浅草三宮焼きそば」

 

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4軒目はちょいと趣向が変わって、もうすでに閉店している焼きそば屋さん。看板だけが残ってる。

ここ最近、焼きそば専門店が人気なのかそれなりに新規開店しているのだが、その分、閉店を余儀なくされるところも多いそうだ。

そこいらへんの焼きそば界隈の隆盛のお話しをしていただく。

 

 

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▲「ちょっと寄り道しましょう」と立ち寄った芳野屋。見どころはまったく焼きそばに見えない焼きそばサンプルだ。

 

 

 

●5軒目:もともと電気屋さんだった「デンキヤホール」

 

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▲1903年(明治36年)創業。浅草のソース焼きそば界でも最古参だ。

 

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▲具はキャベツぐらいで全体的に甘めの仕上がり(写真は焼きそば名店探訪録より)

 

浅草寺や花やしきのあるエリアを抜けて、千束まで歩いたあたりにあるのが「デンキヤホール」だ。

もともと電気屋を営んでいた創業者が、当時流行していたミルクホールから名前をとって、デンキヤホールと名付けたとか。

1903年創業と、今回めぐったなかでも最も老舗だ。

・焼きそばを卵でくるんだオム巻きが名物

・中細のやわらかい深蒸し麺を甘めのソースで味つけし、薄焼き卵でつつんでいる

・創業時から変わらない味。創業時から通ってる常連さんもそう証言していた

・もう1つの名物はゆであずき

 

 

 

 

●6軒目:安くてボリューミー!そばもんじゃが印象的な「三島屋」

 

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1952年に南千住で創業した「三島屋」。かなりの人気店で、入店を待つ列ができていた。

焼きそばは300円。今川焼やタコ焼き目当てにくるお客さんも多い。

・お冷もふくめてドリンク類はセルフサービス。

・とても300円とはおもえないボリュームのそばもんじゃが印象的

・はがしではなく、先割れスプーンでもんじゃを食べる

 

 

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▲300円とは思えないボリュームのそばもんじゃ。(写真は焼きそば名店探訪録より)

 

 

 

 

●染太郎で打ち上げ。やっと食べられた。

 

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さんざん旨そうな焼きそばの話しを聞かされ、2時間歩きつづけたこともあって、お腹はペコペコ。

ツアー後に希望者を募って(といっても、全員お越しになった)、打ち上げにむかった。

 

 

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▲ビールで乾杯。暑い町中を2時間歩いたあとで飲むビールは最高だ

 

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▲みそ味のお好み焼き。きくらげがたっぷり入ってる。

 

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染太郎は、焼きそば以外にも見たことのないメニューが多くて、いろいろ頼んでしまう。写真は、みそ味のお好み焼き。

「ビールに最高に合いますよ!」は店員さんの弁。

 

 

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▲ひきにくがたっぷり入った「しゅうまい天」は醤油で食べる。餅で四方をかこむ。

 

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▲最後は焼きそばで締めた

 

「食べない」を銘打ってはいても、こうしてツアー後の打ち上げでたらふく堪能するのが「食べない食べ歩きツアー」のスタイルだ。あれこれ食べて1時間ほど、老舗の味を存分に楽しんだ。

食べない食べ歩きツアー、またエリアを変えておこなう予定ですので、ぜひぜひご参加くださいませ~~。

 


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