「自然の楽しみ方を伝授してもらうツアー」でバッタと野草の天丼を食べた【レポ記事】



 

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▲ガイドをしてくれた地球少年こと篠原祐太さんと遥さん

 

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▲多摩川の河川敷に、あんなにバッタがいるなんて知らなかった

 

10月29日に「地球少年といく!自然の楽しみ方を伝授してもらうツアー」をおこないました。

ガイドにおまねきしたのは、「地球少年」こと篠原祐太さんとパートナーの遥さん。

(インタビュー記事:地球少年・篠原祐太は、なぜ4歳から昆虫を食べつづけてきたのか?

 

自宅で4万匹の生き物を飼い、4歳のころから森のなかで昆虫食をはじめた。

自然をこよなく愛し、体全体で感じ、その一手段として昆虫を食する。そんな男が、地球少年。

季節は10月末。朝9時からのツアーで、それなりに冷えこんでいたのだが、半袖半ズボンでやってきた。

「寒さを肌で感じるのが心地いいんです。慣れれば半袖でなんの問題もありません」だそうだ。

 

多摩川の川原でバッタなどの昆虫を採取→バーベキュー場で調理して食べる、というツアー。

バッタ採取して食べるというと、どうもネタ臭く感じてしまうかもしれないけれど、それだけではない。

「食は作業ではない、冒険」「昆虫食は未知への挑戦でもあるし、食や自然の素晴らしさを教えてくれる大切な存在です」と篠原氏は語ってくれた。

 

 

 

●バッタの獲り方をレクチャーしてもらう

 

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▲まずは虫取り網でバッタの獲り方をレクチャーしてもらう

 

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▲普段の優しい面持ちから一転、獲物を狙う面構えにかわった

 

参加者みんな、子どものころ以来の昆虫採集をしていないということで、そもそも獲り方がわからない。

まずは、バッタの獲り方からレクチャーしてもらう。

バーベキューをするために、これまで幾度となく来たことのある多摩川河川敷。

こんなところにバッタがいるのかと疑問におもっていたが、意外なことにいるわ、いるわ。

草むらによーく目をこらしていると、ピクッピクッと動きがある。そのささいな動きを見逃さず、素早く網をかぶせるのだ。

 

 

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▲バッタをいれるには虫カゴよりも洗濯ネットのほうが使いやすいそうだ

 

次々とバッタやイナゴを捕獲し、素手でつかまえていく篠原氏。

参加者たちは当初バッタを見つけることすらできなかったが、30分もすると、じょじょに目が慣れてきて、面白いぐらいつかまえられる。

こんな都心のど真ん中に、こんなにもバッタがいるなんて!

それだけで驚きだ。

虫カゴよりも洗濯ネットのほうが逃げづらくて使いやすいとのことなので、どんどんネットに入れていく。

 

 

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▲サイズも大きい!

 

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バーベキュー場の警備員さんは

「このへん、ここ1ヵ月くらい子どもたちがたくさん獲ってたからね~。もうあんまりいないんじゃない?」

と言ってたけれど、ところがどっこい、ショウリョウバッタやイナゴなど大きなものがたくさんいた。

 

 

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▲ズボンや靴が汚れるのもいとわず、夢中で昆虫採取。獲れはじめると、ハマる。

 

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▲ほんの1時間ぐらいの採取で、合わせて80匹くらい獲れた

 

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▲なかでも篠原氏の採取数は群を抜いてる

 

 

 

●野草をつもう

 

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▲河川敷にも食べられる野草はたくさん生えている

 

バッタがある程度獲れたところで、お次は野草を摘みにいく。

野草にくわしい遥さんのガイドで、食べられる野草を教えてもらい、ちぎって摘む。

 

「これはカタバミ、酸っぱみがあってサラダのアクセントにもなります」

「タンポポは花も葉っぱもぜんぶ食べられておいしいですよ」

いままで十把ひとからげに”雑草”と捉えていた風景が、彼女の説明をきっかけに、色を個性を持ちはじめるのが面白い。

 

 

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▲クローバーの若い目もおいしいそうだ

 

なずな、タンポポ、クローバー、カタバミなどなど。

ほんの30分ぐらい歩いてまわっただけで食べられる野草がたくさん獲れた。

 

 

 

 

●バッタの素揚げは、香ばしくておいしい!

 

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▲まずはある程度のバッタをコップにうつす

 

バッタと野草を採取して、食材がそろったところで調理開始だ。

10月後半とはいえ多摩川の河川敷は、バーベキューを楽しむ人たちで大賑わい。

だけど、その場でつかまえたぴちぴちの昆虫を調理してるグループは、我々だけだったのではないだろうか。

 

 

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ある程度のバッタをコップに移し、生きたまま煮立った油に投入する。

もっと暴れまわるものかとおもっていたが、入れたとたんに大人しくなった。

熱が加わったバッタは、エビのように赤くなる。

 

 

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バッタが揚がるのを神妙な面持ちで待つ一同。

おなじ調理方法をとったとしても、魚や甲殻類であれば「これは食べ物だ」という認識でいられるから何もおもうことはないが

昆虫に対してはそういう目線で捉えたことがないので「生きものを、いままさに殺しているのだ」という気持ちが湧いてくる。

 

 

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カラッと揚がったバッタに、岩塩をふりかけていただく。

エビのような香ばしさと、卵のようなジューシーさがあって、歯ごたえもいい。

獲って、調理して、食べる。この一連の行為を通しておこなうことで「ああ、食事ってこういうことだよな」と体で理解できる感じ。

猟や釣りをする人にとっては当たり前のことかもしれないけど、そういう経験がない私のような者にとっては新鮮だ。

 

 

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▲りんごのチップで燻製にしたバッタ

 

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▲いい匂いがする

 

素揚げだけではなく、りんごのチップで燻製にもした。匂いが良い。

 

 

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▲タガメを漬けこんだ焼酎

 

篠原さんが用意してくれたタガメをつけこんだ焼酎を、バッタをつまみに飲んでみる。

ごつごつした見た目とは裏腹に、ものすごくスゥィーティな香りと味わい。

洋梨のような甘い香りのお酒になっていた。

 

 

 

●地産地消!多摩川丼を食べてみよう

 

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▲野草とバッタをてんぷら粉につける

 

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▲油で揚げる

 

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▲多摩川丼の完成だ

 

水でよく洗った野草は、天ぷらにする。

バッタと一緒に油で揚げて、ご飯に乗せれば、多摩川河川敷で獲れた食材でつくる「多摩川丼」の完成だ。

 

 

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天つゆをかけて食べれば、もう、メシとして普通にうまい。

これぞ、地産地消ですな。

 

 

 

●コオロギダシ100%のコオロギラーメン!バッタのパンナコッタ!

 

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▲コオロギでダシをとったスープを持ってきてくれた

 

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▲コオロギダシ100%のコオロギラーメン

 

まだまだ続くよ、昆虫食の宴。お次は、コオロギダシ100%のコオロギラーメンだ。

煮干しラーメンで有名な「凪」と共同開発して、期間限定でコオロギラーメンを販売していたほど、このラーメン、本格的な仕上がりなのだ。

匂いも味も、煮干しダシの醤油スープとまるで変わらない。なんと1杯に200匹ものコオロギが使われているそうだ。

これ、「コオロギでダシとってますよ」ってあらかじめ教えられなきゃ、気づける人いないでしょ!

 

 

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▲一番驚いたのがこれ!トノサマバッタのパンナコッタ!マジで抹茶味

 

いろいろ昆虫料理を食べさせてもらったが、今回一番驚いたのがこれ。トノサマバッタのパンナコッタだ。

バッタ粉末を混ぜたパンナコッタなんだけど、完全に抹茶味。

バッタの草っぽい香りと味わいが、パンナコッタの糖分とうまいこと融合して、抹茶味のパンナコッタになっている。

めちゃくちゃうまくてビックリした。これはスゴイ。

一口食べれば、昆虫食に対する考え方がコロッと変わるわ!

 

 

 

 

●もう、慣れた。ゴキブリだって食べられる

 

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▲篠原さんが飼っているアルゼンチンモリゴキブリ

 

「じゃあ、虫を食べることに慣れたところで、イケるかたはコレに挑戦してみましょう。僕の好物です」

と、篠原さんがカバンからおもむろに取り出したのは、なんとゴキブリ。

アルゼンチンモリゴキブリという大きなゴキブリ。日本にいるのとは違って、飛ばないし、動きも遅い。

 

 

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油で素揚げすると、内部から白い身がプリッとでてくる。

 

 

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塩をふりかけていただく。

いきなりコレを出されたら、抵抗感も強いだろうが、バッタで免疫がついてる面々は多少のどよめきこそあるもののどっしり構えて、口にほうりこむ。

バッタよりはクセが強い。だが、食べられる。いままで味わったことのない匂いと味で、なんと説明したらいいものやら。漢方っぽいというか、薬っぽいというか。

 

 

 

●昆虫食に対する認識が変わった

 

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▲「お土産のクッキーがあります」と遥さん

 

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▲お人形がコオロギを抱いている

 

バッタを獲って、調理して、いろんな昆虫をいろんな料理でたらふく食べた。

ツアーの最後、「お土産のクッキーがあります」とガイドの遥さん。

取りだしたのは、胸元にコオロギを抱いたクッキーだ。

 

もはやこのころには、参加者みんながコオロギぐらいなんでもなくなっていたので「わーー、カワイイ!」「ありがとうございます、おいしそう!」とコオロギにはさして触れずに、ストレートに喜んでいた。

昆虫食に対する認識がちょっと変わっているな。そんなことを痛感したひと場面であった。

 

 

 

■今回のガイド

篠原祐太さん(地球少年)と遥さん

公式サイトtwitterFacebook/ インタビュー記事

 


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